2014年06月18日

おすすめジャズ『Kin』パット・メセニー&ライル・メイズ

●おすすめジャズ『Kin』パット・メセニー&ライル・メイズ

ライヴ作品『THE ORCHESTRION PROJECT』、そして大胆な挑戦ちも呼べる『TAP: JOHN ZORN'S BOOK OF ANGELS, VOL. 20』の相次ぐリリース、そしてユニティ・バンドのグラミー賞受賞、そしてライヴに次ぐライヴと2013年も精力的に活動してきたパット・メセニー。

そのグラミー賞を受賞した、ユニティ・バンドが、新たにマルチ・インストゥルメンタリストであるジュリオ・カルマッシを加えた5人組、ユニティ・グループへと進化した。




「ユニティ・バンドのアルバムとツアーは自分にとって、人生が変わるような体験だった。

だからこれをいかにして継続し、次なるレベルへと押し上げるための方策をどうしても探したかった」とパット・メセニー本人も語るこのユニティ・バンドの進化形で、メセニーは、自身がソロとして、またグループやトリオとして、さらにオーケストリオンと共に作り出してきた様々なサウンドの全てを一つに取り込んだ新たな音楽的プラットフォームを作ることを思い描いたという。


そのヴィジョンを実現すべく、クリス・ポッター(ts)、ベン・ウィリアムス(b)、そしてアントニオ・サンチェス(Dr)のトリオに加え、新メンバーとして、マルチ・インストゥルメンタリストであるジュリオ・カルマッシが加入し、ワイルドカード的なインパクトをプロジェクトにもたらしている。

このパワーアップした超絶ラインアップについてメセニー本人も「彼らとなら何でも出来る」と語っているとか?!



凄腕揃いのメンバーとあって、メセニー本人も「これだけのミュージシャンのために曲を作り、パーツや素材を一つにまとめるのは、自分にとっても大きな挑戦だった」と語る。

しかしその結果出来上がった作品について彼はこうも語っている。

「このアルバムは、ミュージシャンとして最も充足感を感じた作品だ。そしてこの作品が示す可能性は、無限大にも感じる」。



その言葉が表す通り、本作はアグレッシヴな意欲作揃い!

幕開けを飾る15分もの長編「On Day One」をはじめとして10分以上の作品が4曲も並び、いずれも詳細なディテールで構成されながらも、それぞれのミュージシャンがインプロヴィゼーションを出来るだけのインスピレーショナルな空間も設けられている。

その中で縦横無尽に様式や拍子記号、ペダルポイントを変えながら、それぞれのミュージシャンが輝く瞬間が次々と飛び出してくる。



メセニー本人の言葉を借りれば、前作のユニティ・バンドが「4人のミュージシャンがスタジオでレコーディングする様を捉えた、思慮に富んだ、モノクロームのドキュメンタリー」であるなら、今作のユニティ・グループは「バンドのあるべき姿をテクニカラーでとらえたIMAX映像」だという。


最強の仲間を得たメセニーが見せる、新たな音楽的冒険と視点。

エレクトリックやデジタルの要素を取り入れた大胆でエキサイティング、しかしナチュラルなメセニー・サウンドの最新系がここにある。









posted by ホーライ at 01:23| 東京 ☁| バンドジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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