2011年03月10日

おすすめジャズランキング第5位★「ザ・ケルン・コンサート」キース・ジャレット

鬼才キース・ジャレットによる完全即興ソロ・コンサートの模様を収録したライヴ盤の再発。

その中でもこのケルンでの演奏は高い完成度を誇る。

彼ならではの美しい旋律/音楽を十二分に堪能できる。



キース・ジャレットは、ソロピアノで独自の世界を築きあげたことでも評価されている。

ドイツのレーベル「ECM」からの最初の作品はソロピアノで、スタジオ録音では8曲のオリジナルを演奏した。

だが、キースの天才ぶりが発揮されたのは、完全なる「即興」ピアノ演奏の本盤だ。

観客の目の前で、気持ちの赴くまま弾くソロは長くなるが、それでも起承転結のある構成力の高さには舌を巻く。

即興でありながら、難解なところがない。


冒頭の<1>は、車のCMに使用されたこともあるほどだ。

彼のポップなメロディセンスが最大限に表れ、リアルタイムで最適なハーモニーをつけていく。

一定のテンポで1つのフレーズを繰り返す情熱的なパートや、すべての音に集中して奏でるパートの美しさに、言葉を失うばかりだ。


このアルバムの成功もあって、即興ソロピアノ・アルバムは多数録音される。

だが、完成度では本盤が最も高いといえるだろう。


音の躍動とその後の余韻と静寂。収録時の聴衆の拍手は同感です。


たったピアノ1台で、ケルンの観衆に感動を与えることができるのは彼しかいないでしょう。

じっくり聴けば聴くほど、即興演奏とは思えないほどの完成度です。

あらゆる音楽ジャンルにおいて、インプロビゼーションの頂点に君臨していますし、旋律の美しさとリズムの躍動感、そして次なる展開の読めない浮遊感。

どれをとっても一級品です。


キース・ジャレットは、この時の演奏に対して「私は創造はしていない虚空から降りてくるものをつかんでいるだけだ。」「私はこの創造物を大いなるものから受け取っているだけだ。」と発言しています。

彼の音楽の真髄がその言葉に表れています。

世の中にこんなに美しい音楽があったとは・・・・・・。


ザ・ケルン・コンサート





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ラベル:ピアノ
posted by ホーライ at 06:31| 東京 ☀| おすすめジャズランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめジャズランキング第4位★「バラード」ジョン・コルトレーン

一般にジョン・コルトレーンというと、激しくブロウする姿をイメージする人も多いだろうが、その一方で情感豊かなバラード演奏にも真価を発揮した。

優れたジャズマンはみなブルースとバラードの名手であり、コルトレーンも例外ではなかった。

バラードを演奏するときのコルトレーンは、シンプル&ストレートにメロディを歌いあげる。

シーツ・オブ・サウンドもフェイクもご法度だ。

要するに歌手になったつもりで、サックスで歌っているのだ。


コルトレーンにとってバラードの演奏は、常に前進することを自らに課した壮絶な戦いの日々のなかで、一瞬その強迫観念から解放される、いわばつかの間の戦士の休息だったようだ。

聴く側にとってもそれは同様で、バラードを演奏するコルトレーンに接していると心が和む。

その意味では、最高のヒーリングミュージックといえる。

だから本作は、コルトレーンの数多いアルバムのなかで、いつの時代にもファンから支持される人気ナンバー1作品なのである。

これぞコルトレーンバラードの極致だ。



最高の一枚です。

一曲目の「Say It」からコルトレーンの素晴らしい、サックスの音色が部屋に響き渡ります。

コルトレーンをはじめて聴かれる方には、特にお奨めです。

激しくブローしているコルトレーンを最初に聴いてしまうと、拒絶反応される方もおられると思いますが、このアルバムでは極めてオーソドックスに吹いていますからね。


このアルバムは生真面目で、努力家だったコルトレーンを知るには最高の一枚だと思います。

JAZZのスタンダードを聴きたい方にも、お奨めです。

あまりメロディーを崩していないので、素直にスタンダードを楽しむことが出来ます。



バラード





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ラベル:サックス
posted by ホーライ at 05:59| 東京 ☀| おすすめジャズランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめジャズランキング第3位★「Waltz for Debby」ビル・エバンス

スコット・ラファロ(B)とポール・モチアン(Dr)を擁するビル・エヴァンス・トリオは、ライヴ活動を通じて互いの音楽的信頼感を高めてきた。

結成後1年半たった61年6月25日、ニューヨークの名門ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」に出演し、歴史的ライヴ録音を行った。

スタジオ録音にはないスリリングな名演となったが、この10日後スコット・ラファロが他界。

本トリオの正式なライヴ録音は、ラファロ追悼盤の『サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』と本盤のみ。

それでも本盤が、すべてのジャズアルバムのなかで、ソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』と並んで最高の人気盤であるのは、内容がすばらしいからである。

オープニングのバラード<1>は果てしなく美しい。

タイトル曲<2>は、エヴァンスの兄娘デビイのために書かれたワルツだ。

生涯を通じて何度も演奏される曲だが、ここでの演奏が最高。


語り尽くされた感すらあるジャズの名盤中の名盤。

ジャズ初心者からベテランリスナーまで、多くの人の心を惹きつけて止まないピアノトリオの傑作だ。

ロマンティックで詩的といわれるエバンスらしい選曲、分り易くも奥の深い演奏、40年以上前のものとは思えない録音の音質、印象的で洒落たジャケットデザイン、名門「ビレッジ・バンガード」のざわついた雰囲気、ベーシスト・ラファロの録音の数日後事故死という物語性…

世の中にいい演奏、いいCDは沢山あるが、本当に名盤となる要素を兼ね備えたものはそう多くはない。

この"Walts for Debb"はその要素を全て兼ね備えた、エバンスの作品の中でも傑出した一枚といっていい。


このCDを聞く度にこうした音楽に出会えたことを誰かに感謝したい気持ちになる。

"My Foolish Heart"のゆったりと抑制された、しかし決して退屈でない演奏。

印象的な出だしから聞く人を引き込む"Waltz for Debby"。

サビのリフレインが印象的な"Detour Ahead"。

その後エバンスの十八番として幾度となく演奏されることとなる"My Romance"…


「ジャズファン」を自認する人は、ともすればこうした余りにも有名な盤をけなす傾向にあるが、素直に良いものは良いと言うべきである。

何かジャズを聞こうかと考えている方はもちろんのこと、ジャズに興味はないが、「良い音楽」をお探しの方にも聞いて頂きたい。



Waltz for Debby




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ラベル:ピアノ
posted by ホーライ at 05:37| 東京 ☀| おすすめジャズランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめジャズランキング第2位★「スタン・ゲッツ・プレイズ+1」スタン・ゲッツ

村上春樹の小説によく出てくるジャズがスタン・ゲッツだったので、聴いてみたら、最高にクールでいい。

多くのプレイヤーに影響を与えたゲッツの魅力を満載した52年録音作品の再発盤。

男性的楽器といわれるテナー・サックスを変幻自在に、ここまでスムースかつクールに吹きまくる彼の魔法に満ちた1枚。



この頃のゲッツでいいなあと思うのはとにかく洒落ていて「言い過ぎない」。

ここが重要で、どうしてもテクのある人は言い過ぎる傾向にあって、それが暑苦しく感じられる場合があるのです。

「いいよ、あんたは上手いよ」とおだてるのですが、内心「もうちょっと間をあけたほうが聞いている方は心地よいのに」と思ったりして。


ゲッツも後年はしゃべりすぎます。

上手いんだからしょうがないけれど、上手すぎたりしゃべりすぎたりすると、うっとおしくなったりしませんか? 

この頃のゲッツはそのあたりの間が最高で、やけにスムースなのにしゃべりすぎなくて、若々しい色香が漂ってくるのです。

選曲もロマンチックで最高。

でもただのBGM盤ではありません。

時々ハッとするようなフレーズが出て、僕はもう30年以上も愛聴してあきることがありません。本当の名盤。


白人テナーの最高峰と形容されるゲッツだが、このアルバムを聴いていると掛け値なしに彼のすごさがわかる。

テナーの音はこうして出すのかというお手本を示しているくらいソフトで自然で無理なく、しかも心に届くサウンドだ。

50年代前半はゲッツの最盛期と言われている。

アドリブとスイング感の抜群の冴えは秀逸だし、歌心、すなわち曲の解釈に関しても他の追随を許さない。


ゲッツの魅力が凝縮された名盤。

ゲッツの魅力が凝縮された本アルバムを推薦したい。


スタン・ゲッツ・プレイズ+1





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posted by ホーライ at 05:13| 東京 ☀| おすすめジャズランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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