2011年03月11日

おすすめジャズランキング第7位★「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」ヘレン・メリル

「ニューヨークのため息」というキャッチフレーズを思いついたのは誰なのか知らないが、たしかにヘレン・メリルはニューヨークの出身であるし、ハスキーヴォイスの哀感漂う歌声、インテリジェンスを感じさせる都会的な歌声は、ウディ・アレンの映画にもぴったりとマッチする。

ヘレンの最高傑作といえば、1954年に録音した本作できまりだろう。

極め付きの<2>はコール・ポーターの名曲だし、ほかにガーシュウィンやロジャース&ハートらのメジャースタンダードを取りあげていて、選曲がいい。

それらの曲を控えめに料理したクインシー・ジョーンズのアレンジも冴えている。

そして、クリフォード・ブラウンの素晴らしいトランペットソロが聴けるのも本作の魅力だ。


当時25歳だったヘレンのみずみずしい歌声と輝かしいブラウンのソロ。

その絶妙なコンビネーションがなんともいえずいい。

2曲目が突出したかたちで有名になってしまったけど、ほかの曲もすべてチャーミングだ。



このアルバムを聴いていると、彼女やバックメンバー達が仕事に来て、緊張感の中セッションをやっている様子がなんとなく絵で見えてくる。

ニューヨークの片隅のスタジオでその瞬間ほとんど一発勝負でやっている感じがするから。

(クインシーがプロデュースなので用意は周到だと思うが、多分演奏そのものはワンテークが多いんじゃないか)もの凄く、現場の雰囲気がそのまま伝わってくるような出来上がりになっている。

そこが映画を観ているようで良いんじゃないか。

そういう意味でも人気があるのだと思います。


ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン







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posted by ホーライ at 05:46| 東京 ☀| おすすめジャズランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめジャズランキング第7位★「Night Lights(ナイト・ライツ)」ジェリー・マリガン

ジェリー・マリガンはそれまで脇役だったバリトン・サックスで豪快なソロを繰り広げ有名になった人だが、63年録音の本作では、ソフィスティケーションの妙で聴く者を魅了する。

アート・ファーマー、ボブ・ブルックマイヤー、ジム・ホールといった趣味のいいミュージシャンとの共演で、あくまでもエレガントに、そして知的かつ繊細なサウンドで聴く者をうっとりとさせる。

このアルバムでは、選曲の親しみやすさも魅力。

マリガンがピアノを弾いているタイトル曲はメロディが美しく、ボサノヴァ< 2 >「カーニヴァルの朝」、ショパンのクラシック曲< 4 >「プレリュード:ホ短調」、それにスタンダードと、どの曲もチャーミングだ。

簡単にいうと、ウエスト・コースト・ジャズとクラシックの室内楽をブレンドしたような、スマートで上品なテイスト。

それに加え、全体が夜のムードで統一されているのだ。

楽器編成もユニークだが、それらを効果的に生かしたアレンジも素晴らしい。


イージーリスニング的だけど、イージーリスニングとはひと味違う極上のジャズになっているところが、名盤たるゆえんなのである。

これは夜に楽しむべき音楽である。

リーダーのMulliganはじめ,ソロイストのArt FarmerもBob Brookmeyerも決して熱くブロウはしない。

あくまでも淡々と,渋い演奏が続く。

白眉はショパンの前奏曲をアレンジした"Prelude in E minor"。

ベテランには懐かしいFM東京の深夜番組「アスペクト・イン・ジャズ」のテーマ曲であるが,夜の帳がおりた後にこれほど適した音楽もなかなか見当たらない。


人々のナイト・ライフに安らぎやくつろぎを与える音楽として,記憶に残る名盤。



Night Lights




Gerry Mulligan ジェリーマリガン / Night Lights 輸入盤 【CD】





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posted by ホーライ at 05:23| 東京 ☀| おすすめジャズランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おすすめジャズランキング第6位★「サキソフォン・コロッサス」ソニー・ロリンズ

ソニーロリンズの最高傑作と言われることも多いアルバムです。

最大の魅力は、やはり、ロリンズの豪快でぶっといテナーサックスの音でしょうか。

これを大音量で聴くと、不思議と、気分も爽快になります。

そして、pのトミーフラナガン、bのダグワトキンス、drのマックスローチら、脇を固めるサイドメンのプレイ。

ソロパートでは、しっかり自己の音を出しています。

名盤?最高傑作?人によって評価はまちまちですが、音楽は、その名が語る通り、最後は、楽しめるかどうか。

そういう点では、文句なく面白いアルバムです。


1950年代のイーストコースト・ジャズを代表するだけでなく、モダン・ジャズの最高傑作一つとしてあげられる本作は、ジャズのもつアドリブ芸術の一つの極点ともいえる。

早くから、豪快なトーンとイマジネーティブな楽想を発揮していた、ソニー・ロリンズだったが、自らの過剰な才能を疑うかのごとく、数度の一時的引退によって雲隠れすることを繰り返した。

この傑作は、復帰したマックス・ローチ=クリフォード・ブラウンのクインテット参加の後吹込みされたものであったが、成熟しつつあったロリンズがブラウンの死によって、一気に完成されたプレイを見せた奇跡的快演である。

モリタート、セント・トーマス、ブルーセブンなどどれをとっても、音色、フレージング、リズム感、アドリブの意外性に優れた名演である。

まさに50年代ジャズの古きよき時代を現代に伝えるモダン・ジャズの必須アイテムであろう。

ワーデル・グレイの死、デクスター・ゴードンの低迷、ジョン・コルトレーンの未完成にあった56年におけるテナー・サックスのずば抜けた金字塔である。


JAZZ入門にも持って来いのアルバムだと思います。


サキソフォン・コロッサス




 ユニバーサルクラシック ソニー・ロリンズ/サキソフォン・コロッサス





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おすすめジャズランキング第6位★「Kind of Blue」マイルス・ディビス

自分が大学のオーケストラでトランペットを吹いていたので、マイルス・ディビスかと思いきや、ペットを吹いていなかった高校時代からの必聴アルバムです。


50年代末、それまでジャズの中心的なスタイルだったハードバップが、先鋭な発想をもったミュージシャンには飽き足らないものと映るようになっていた。

そこでマイルス・ディヴィスは、煮詰まった音楽の一新を計るべく、ジャズの演奏原理に「モード」と呼ばれる新しい音楽理念を導入した。

そのときに作ったのがこのアルバムである。

発売と同時に大きな反響を呼んだこの演奏は、新時代のジャズとして、60年代のジャズシーンを主導する重要な歴史的役割を果たした。

またこの作品は、ジャズファンだけでなく幅広い層から長期にわたって支持されたこともあって、ジャズアルバムでは異例ともいえるセールス枚数を記録している。

綿密に構成された内容は、それまでのジャズのイメージを変える斬新なものだ。



もう、言わずもがなの傑作にして、「モダンジャズの最重要作」であるのは周知の事実であるが、現在でもこれほど売れていて、多くの人が「傑作」の評価をしているにもかかわらず、実際のリスナーによる反応が割りと微妙な意見が少くないというアルバムも珍しい。

このアルバムを「嫌いな人」というのは、「スタティック(静的)な演奏で、楽しめない」ということを、口を揃えて言うが、確かにその意見も当たってはいると思うのだ。

マイルスではなくて、エヴァンスの側からこのアルバムを聞いた人なら、「完璧にエヴァンスがコントロール」しているということは、比較的容易に気づくが、マイルスのアルバムの延長線上から本作を聞いた人には、「音楽のダイナミズム」が感じられないのかもしれない。

ビル・エヴァンスについては、説明の必要もないだろう。

マイルスと同じく、「新しいジャズ」の奏法を考案した理論派で、ジャズピアニストの巨人である。


モダンジャズそのものを作り上げた、偉大なる巨人二人の共演。

奇跡のアルバムだ。


色々むずかしいこと考えずにJAZZの良さを知りたいという人はこのアルバムからスタートすればきっとJAZZ好きになると思います。

メンバーが豪華だったり、このアルバムが歴史的に超有名だったりと聞かされる前にこのアルバムを聴いて素直にJAZZが好きになりました。

やはり良いものは良いのです。


Kind of Blue




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2011年03月10日

おすすめジャズランキング第5位★「ザ・ケルン・コンサート」キース・ジャレット

鬼才キース・ジャレットによる完全即興ソロ・コンサートの模様を収録したライヴ盤の再発。

その中でもこのケルンでの演奏は高い完成度を誇る。

彼ならではの美しい旋律/音楽を十二分に堪能できる。



キース・ジャレットは、ソロピアノで独自の世界を築きあげたことでも評価されている。

ドイツのレーベル「ECM」からの最初の作品はソロピアノで、スタジオ録音では8曲のオリジナルを演奏した。

だが、キースの天才ぶりが発揮されたのは、完全なる「即興」ピアノ演奏の本盤だ。

観客の目の前で、気持ちの赴くまま弾くソロは長くなるが、それでも起承転結のある構成力の高さには舌を巻く。

即興でありながら、難解なところがない。


冒頭の<1>は、車のCMに使用されたこともあるほどだ。

彼のポップなメロディセンスが最大限に表れ、リアルタイムで最適なハーモニーをつけていく。

一定のテンポで1つのフレーズを繰り返す情熱的なパートや、すべての音に集中して奏でるパートの美しさに、言葉を失うばかりだ。


このアルバムの成功もあって、即興ソロピアノ・アルバムは多数録音される。

だが、完成度では本盤が最も高いといえるだろう。


音の躍動とその後の余韻と静寂。収録時の聴衆の拍手は同感です。


たったピアノ1台で、ケルンの観衆に感動を与えることができるのは彼しかいないでしょう。

じっくり聴けば聴くほど、即興演奏とは思えないほどの完成度です。

あらゆる音楽ジャンルにおいて、インプロビゼーションの頂点に君臨していますし、旋律の美しさとリズムの躍動感、そして次なる展開の読めない浮遊感。

どれをとっても一級品です。


キース・ジャレットは、この時の演奏に対して「私は創造はしていない虚空から降りてくるものをつかんでいるだけだ。」「私はこの創造物を大いなるものから受け取っているだけだ。」と発言しています。

彼の音楽の真髄がその言葉に表れています。

世の中にこんなに美しい音楽があったとは・・・・・・。


ザ・ケルン・コンサート





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